ことしはウサギ年、ちはや園地のトレイルカメラに写った野生のウサギ(ニホンノウサギ)を見てみてね。
雪の中に顔をつっこんだり、つる草をひっぱったりして、葉っぱを食べている。いろんな葉っぱの中から食べる葉っぱを選らんでいるみたい。
ササの葉っぱを食べながら、耳をクルクル回してまわりの音を聞いている。左の耳と右の耳とを別々に回せるんだ。目は顔の横についていて回りがよく見える。2本足で立ってまわりを見ることもあるんだ。
葉っぱを食べた後に、毛づくろいしている。前足をなめては、顔をゴシゴシしている。おやおや、大きく体をのばして背伸びした。野生のウサギもリラックスするんだね。
2ひきで葉っぱを食べている。うわっ、その場で真上にジャンプ! かけっこも楽しそう。
YouTubeには飼いウサギの楽しそうなしぐさがたくさんアップされています。野生のウサギのように敵におそわれる心配がないし(ヘビにおそわれた子ウサギの写真を見たい方は → こちら)、食べものにこまることもなさそう。でも、2ひきでかけっこしている野生のウサギも楽しそう。どちらのウサギも幸せなのかな?(*) ここの動画を見たら、ウサギの気持ちが少しはわかるかな?
(ます 2023/1/20)
【より深く知りたい方へ】
* どちらのウサギも幸せなのかな?
いろいろな考え方がありますが、動物が幸せかどうかを科学的に評価する試みとして、「動物福祉」という考え方があります。大学生~一般向けですが、以下の本が教科書用として書かれています。
【参考文献】
新村 毅編, 動物福祉学, 2022.4.15, 昭和堂
最初に、歴史的経緯を踏まえながら、欧米的な動物の権利、日本的な動物愛護と対比しつつ、動物福祉の考え方を説明し、5つの自由という、動物福祉の評価観点を説明しています。その後、伴侶動物(ペット)や産業動物(家畜)、動物園動物、実験動物のそれぞれについて章を設け、動物福祉の、歴史、問題点、改善点を示しています。野生動物については、特別に言及されていませんが、評価の考え方は参考になるように思います。
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