モウセンゴケは食虫植物として知られていますが、コケの仲間でありません。花の咲く植物で茎は短く、葉は地面から放射状に出て長い毛があります。葉の先からは甘い香りの粘液を出して虫を引きよせ粘毛と葉がそれを包むようにして虫をつかまえて消化吸収します。名前の由来は、粘毛が赤く色づき一面に生えると毛氈(もうせん)を敷いたように見えることから毛氈苔(モウセンゴケ)の名がつきました。
夏に花柄が真っ直ぐに伸びて、先の方に白い小さな花が咲いたところです。モウセンゴケの姿からは、こんな可憐な花を咲かせるとはとても想像できません。くろんど園地では、やすらぎの池の淵や、腐りかけた杭の先にモウセンゴケはひっそりと生きています。湿地の大切な生きものです。
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