くろんど園地の日当たりのよい草むらで、赤くて丸い小さな体に7つの黒い斑点が特徴のナナホシテントウを見つけることができます(写真1)。昆虫界のアイドルといえばこのナナホシテントウですよね。紹介するまでもなく皆さんもよくご存じですね。また、テントウムシ(英名: Ladybird )といえばこのナナホシテントウを思い浮かべる人が多いと思います。植物につくアブラムシを食べる益虫として有名ですね。
コウチュウ目テントウムシ科の昆虫で、ナナホシテントウの赤い色はよく目立ちます。ところで、この赤色は警告色のようです。体の中に毒(アルカロイド)を持っているので鳥たちは食べないそうです。そのためハムシ、ゴキブリやクモの仲間で赤いテントウムシに擬態するものがいます。かわいい姿ですが実は最強なのですね。ナナホシテントウは成虫で越冬するので、早春から見られます。暖かい日には活発に動き回っていて、葉などの端まで来たら羽を広げて飛び立つ姿をみたことがあるのではないでしょうか。先端にくると飛び立つので、「お天道様(太陽神)に飛び立つ虫」ということで天道虫(テントウムシ)という名前になったようです。
また、皆さんもテントウムシを捕まえようとすると擬死状態(死んだふり)になって草の間に落ちてしまった経験があると思います。せわしなく植物の上を登ったり降りたりしているのは餌のアブラムシを探しているのですが(写真2)、幼虫も親もアブラムシを食べています。まだ、くろんど園地内でナナホシテントウの幼虫を見つけられていないので、URLを下記に示します。
参考にナミテントウの幼虫をくろんど園地で見つけたので写真3に入れておきました。完全変態する昆虫の幼虫と成虫の姿がまったく違うのには驚かされます。幼虫は黒くて細長く、棘のようなものを持っています。知らないとテントウムシの幼虫とわからないですよね。
ナナホシテントウは日本各地で見られ、くろんど園地でも4~6月頃と秋頃の2回見ることができます。ナナホシテントウは冬眠以外に夏眠もするようです。ハイキングに出かけるような季節に草むらをのぞくと愛らしいナナホシテントウが見つけられると思います。ナナホシテントウが歩き回れる自然を次の世代にも残していきたいですね。
(2025/4/4 大西)
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