くろんど園地を散策していると3cmくらいの大きさで、黒褐色の下地に白い帯が3本横に入っているチョウを見ることができます(写真1)。コミスジです。数回羽ばたいて滑空し、また羽ばたいては滑空するような個性的な飛び方をするチョウなのですぐに見分けることができると思います。
チョウ目タテハチョウ科のチョウです。ミスジチョウの仲間では体が小さく(コ)、3本の帯(ミスジ)が入ったチョウということで、コミスジという名前になりました。翅(はね)を広げて止まっていることが多いので白い帯の数を簡単に数えることができます。コミスジが葉の上(写真1)や地面での吸水(写真2)、糞にいる(写真3;体に必要なミネラルを取得するためだそうです)ところを見かけますが、花に止まっているところを見たことがまだありません。
ネットで調べると吸蜜するようなので、コミスジが本当に花にとまるのか、今後も観察を続けていきます。皆さんも、これまで常識と思われることを一度疑ってみて観察すると新しい発見があるかもしれませんね。散策中にみた自然環境や動物の行動にも注意を払い、なぜそのようなところにいるのか、そのような行動をしているのかなど、疑問に思うことで、自然を深く知ることができると思います。
幼虫はクズやハギなどのマメ科の植物を食べ、幼虫で越冬します。幼虫はまだみたことがないので参考のURLを下記に示します。
以前、タテハチョウの仲間は脚が4本に見えると紹介しましたが、コミスジもタテハチョウの仲間なので脚の数を確認してみました。写真4のようにやはり4本に見えますね。よく見ると目は水玉模様でおしゃれですね。
コミスジは日本各地で見られる普通種で、くろんど園地でも4月頃から見かけるようになり、9月頃まで年3回ほど見ることができます。園地では似たようなチョウとしてイチモンジチョウも見ることができます。白い帯が1本なので簡単に見分けられると思いますので機会があれば見比べてみてください。これからもコミスジの住める自然環境を大切にしていきましょう。
(2025/3/7 大西)
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