本年最初のコラム投稿ということで、私がくろんど園地で見かけた動物たちの姿を紹介します。いろんな表情を見せるゆかいな仲間たちをご堪能ください。
まずは’ひょっこりはん’と顔を出して、あいさつをしたニホントカゲ君(写真1)です。園地内の道路をチョロチョロ走って横切るので、会う機会が多いと思います。くろんど園地ではカナヘビ君にも会うことができます(写真2)。どちらも姿、形が似ているのですぐには見分けにくいと思います。青いしっぽをしていればニホントカゲの子供なのですぐにわかります(写真3)。大人になるとどちらも地味な色合いなのですが、体がつやっぽくて光沢があるのはニホントカゲで、乾いて鱗が目立つのがカナヘビです。体形もどちらかというとカナヘビの方がスマートです。
今年は巳年ということで、次はいつも眠そうな顔をしているシマヘビ君(写真4)に登場してもらいます。目が赤いのが特徴の一つです。写真5では目の前にカナヘビ君がいるのに完全無視です。シマヘビ君はシャイなのですぐに逃げて行ってしまいました。
くろんど園地では多くの鳥たちにも会うことができます。特に冬場は葉が少なく、鳥たちも混群を作るために観察に向いていると思います。ここでは比較的まじかに見ることができる鳥たちを挙げてみました。
写真6はソウシチョウさんで、特定外来生物に指定されています。人がおしゃべりしているように鳴くので、わかりやすいですね。写真7は目の周りを白いアイシャドウでお化粧しているメジロさんです。写真8はシジュウカラさんです。用心深くてなかなか目の前に来てくれません。写真9はいつもカーカーと騒がしいカラスさんで、園地でもよく飛んでいます。写真10はコゲラさんで、木の幹をエサを探しながらチョンチョンと登っていくところを見かけます。
次は軟体動物の仲間を見てみましょう。写真11はカタツムリの赤ちゃんです。かわいいですね。無事に大きくなってほしいです。また、めずらしいカタツムリの交尾のシーンにも出会いました(写真12)。写真のカタツムリは関西でよくみることができるクチベニマイマイです。くろんど園地では木の上などで普通に見られます。カタツムリは雌雄同体なのでオス/メスの区別がないのですが、植物のように自家受精はできないのですね。どちらがオスなのでしょうか。くろんど園地ではまだナメクジさんと出会ていないので、出会えたらまた報告しますね。
次に私の大好きな昆虫の小さな世界に目を向けてみたいと思います。レンズを通して見ると葉の上の手前のアリが大物を捕まえたということでバンザイしていますね(写真13)。よほどうれしかったようです。ハロウインパーテイーの仮装でしょうか、ニコチャンマークをつけたムラサキナガカメムシに会いました(写真14)。翅先の黒い紋が目に、翅の先が透明で下の体が透けて見えているのが口のように見えますね。驚きです!。写真15は水の上のアメンボさんと水の下のマツモムシさんがぶつかって、驚いたアメンボさんが飛びのいた瞬間です。アメンボさんは水の中まで見えていないのでしょうか。交通事故になるので気を付けてほしいですね。昆虫の最後は根性の塊のようなアリさんです。ピントが甘いのですが、自分よりも何倍も大きなガガンボの足に噛みついたまま降り放そうとしても落ちずに根性でぶら下がっていました(写真16)。ほんとうに頭が下がります。アリさんに負けないように生きていきたいと思います。
最後はミミズさんに登場してもらいましょう(写真17)。地面を耕して、植物の成長を助けているがんばり屋さんです。光の加減と思いますが、ミミズさんも輝いていてすてきですね。それではここで一曲歌わせていただきます。♪ミミズだ~て、オケラだ~て、アメンボだ~て。みんなみんな生きているんだ、友達な~ん~だ~♪。
いつでも会えるわけではありませんが、根気よく園地に通って、見つけてみようと意識して(念じてみて)ください。そうすると向こうから姿を表してくれますよ。
おまけはゴーという声(音)とともに現れる金属の鱗でできた現代のドラゴン(もちろん旅客機;写真18)です。園地の上空をよく飛んでいますので散策のときは空も見てくださいね。小竜(セスナ;写真19)もいます。
(2025/1/5 大西)