聞きなれない題名かと思いますが、ソヨゴという樹木にできる虫こぶのことです。ソヨゴ+メ(芽)+タマ(玉状)+フシ(こぶ) という語句が繋がった名称です。
虫こぶとは、虫が植物に卵を産み付けて、幼虫が育つのですが、その過程でできるこぶのことです。虫の食料兼シュエルターとも呼ばれています。
植物と虫の共生として、虫の花粉の送粉がありますが、虫こぶも共生関係とよべるようです。勿論、「虫が付く」という事象は、決して良いことではなく、過剰な虫こぶは、植物の成長を抑制するものとなります。適切な程度であれば、虫こぶに含まれる成分が、害虫駆除、植物の健康に利するという研究もあるようです。また、植物に虫が付くことで捕食者(この虫をたべる生物のこと)を引き寄せることになり、生物多様性の意味合いもあります。
虫こぶは、樹木の種類により、虫こぶのできる季節、発生する箇所(葉、花、実、芽)が異なり、日本だけでも1400種類確認されているそうです。
植物は、虫に間借りをさせて、なにを「家賃」として頂いているのか、機会があれば、調べたいと思っています。
画像は、ソヨゴタマミバエの成虫が腋芽に卵を産み付けた虫こぶです。
(M.S 2024.12.02)
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