(No.46にも、ウバユリについての解説があるので参照ください)
園地では、春から夏にかけて、ササユリ、ウバユリ、オニユリ、とユリと名の付く色々な植物に出会えます。いずれも、ユリ科という分類に属します。但し、科の下の属という分類では、ササユリ、オニユリはユリ属ですが、ウバユリはウバユリ属に分類されます。
親戚関係のようではありますが、ウバユリは、葉の形状がハート形状で、葉脈の形も異なるようで、同じ属ではありません。花の形で言うと、ササユリとウバユリは近いように見え、オニユリと遠いように見えますが、ウバユリは違う属になっています。
日本で、自生しているユリは、およそ15の種があると言われています。
補足説明ですが、生物は、「種」という単位で綱区別されますが、この「種」をさらに、上のグループでまとめたものが「属」といわれます。その上位が「科」であり、さらに、「目」、「綱」、「門」と続きます。
ウバユリですが、高く伸びた茎の上部に緑白色の花が咲き、花とは離れて葉があるという様子が、好まれるようで、毎年楽しみにされています。今年は、つぼみの状態では多く見られていたのですが、開花は少ない状況でした。理由は、人が採取したとは思えず、獣害か、気象(雨、風等)によるものかだと思います。
オニユリの画像も添付しました。オニユリは種子を作りません。ムカゴ(小さな球根のような形で、葉から形成される鱗芽です)から繁殖するのが一般的とのことです。
(M.S 2024.08.01)
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