こんな葉っぱに絵を描いたような文様を見たことがありませんか。エカキムシとかジカキムシと言われています。これは葉の中に2~3mmくらいの小さなハエ(ハモグリバエ)が卵を産み付けて、その幼虫が葉の表皮を残して葉肉を食べて歩いた跡が白くなったものです。
何でこんな複雑に歩いて食べるのか不思議に思えますが、実はこのハエの幼虫には天敵のハチがいて、そのハチはハモグリバエの幼虫に卵を産みつけて餌にして育ちます。そこでハモグリバエの幼虫はあっちに行ったり、こっちに行ったり、ハチに見つからないように複雑に歩いて相手に自分がどこにいるのか分からないようにしていると言うのです。
ハモグリバエの幼虫が敵を意識して歩き回っているようには思えないのですが、結果的には複雑な歩き方をすることによって、ハチにとって幼虫がどこにいるのか見つけにくいということは言えそうです。
虫には色々なカモフラージュ作戦がありますが、ハモグリバエの歩き方も巧妙なだまし作戦の一つと言えると思います。
2015/6/11(た)
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