森林整備(下草刈りとか除伐です)は冬もやります。当然寒いですが、体を動かしていると、暖かくなります。作業の合間に、目にする山の景色も、ガラッと秋から変わります。落葉樹は葉を落とし、常緑樹の緑は変わりませんが、花は少なく、目にするのは、サザンカ、ツバキくらいです。2月になると、少し低地ではウメが見られます。そういう中、他の季節では見られないものを、木の枝で発見することがあります。今回紹介するのは、カマキリの卵です。
卵と言っても、厚いスポンジ状のものに包まれています。この塊を卵鞘と呼び、暑さや寒さ、乾燥や湿気、衝撃などから卵を守っています。秋に産卵し、翌年の春に幼虫が孵化します。孵化の様子の動画があるので、文末にURLを乗せました。多くの幼虫は、脱皮に失敗したり、天敵に食べられたりなどで、成虫になれるのはわずか数匹だけとのことです。
昆虫の越冬は、種類によって卵であったり、成虫であったりさまざまです。カマキリは卵で越冬しますが、コオロギやバッタの仲間たちも卵で、その卵は土の中にあります。カブトムシや、クワガタ、カミキリムシの幼虫は、腐植土や枯れかけた木の中で越冬するようです。
季節が違いますが、モリアオガエルの卵を木の枝先に、5月から7月くらいに見ることがあります。こちらは、天敵から身を守るためと言われています。
孵化の様子の動画は こちら
(MS 2024/2/17)
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