先日(6月22日)にくろんど園地で、オカトラノオの花を多く見ました。
小さな花ですが、まるで、お辞儀しているようで、私は愛嬌・親しみやすさを
感じます。
オカトラノオは、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、下方から開花していき、花穂(かすい)の先端が虎の尾のように垂れ下がります。このような姿は総状花序と呼ばれ、小さな花を沢山つけます。毎年7月前後に目にする、くろんど園地ではおなじみの風景です。
少し、総状花序の花を紹介しますが、同じ時期に咲くハンゲショウも総状花序です。ハンゲショウは、白い葉が特徴で、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、むろいけ園地で見られます。
ところで、オカトラノオの名前ですが、「岡虎の尾」とも書き、虎の尻尾に見立てたとのことです。英名は「Gooseneck」(がちょうの首)というそうです。その昔、日本に虎が生息していたとは考えにくく、日本画の虎から虎の尾を想像したのかもしれません。ちなみに、海にはウミトラノオという海藻がいるようです。(画像のURLを下に貼ります)
https://tbg.kahaku.go.jp/research/database/seaweedworld/html/ousou/umitoranoo.html
オカトラノオは荒地でも育つと言われ、庭植えする際には増えすぎて困る植物とも言われてます。これは、地下茎を伸ばす形で繁殖していくことによるものです。種子繁殖だけでなく、地下茎を伸ばして、その先に新しい芽を出し、増えて群生するということです。
(ご存じかと思いますが、地下茎と根の区別を書いておきます。
地下茎は、植物が生育するための栄養物を貯蓄するもので、根は、土中の水分や養分を吸収し、全身にいき渡らせるものです) (MS 2023/07/10)
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