前回の救急法Ⅰでは命に係わる「救命救急」の具体的な手法を学びましたが、今回は日頃の活動で時折発生する傷病のファーストエイド(応急手当)について学びました。
講座の初めにアイスブレイクとして参加者各位が受けた様々な傷病についての発表を行い原因や予防策について考えました。
次いで今回は傷病者が意識ありの場合として、体位の変更・回復体位・傷病者への問い掛けを確認しました。
午前中の最後に、止血法(止血の基本・直接圧迫止血・動脈と止血点・間接圧迫止血など)について学び練習しました。
昼食後様々な使用法がある三角巾についてその傷病に応じた具体的な使用についてペアを組んで練習を繰り返しました。
続いて担架や車いすがない場合の緊急的な搬送手段である徒手搬送についても練習しましたが、被搬送者に苦痛を与えず安全に搬送することが大切です。
そして危険動植物や熱中症などについて簡単に解説し、最後に上記の様々な傷病に対応する上で大切な心構えを説明し本講座を終了しました。
なお今回は在期生のための必修研修「救急法Ⅱ」も併せて実施しました。
講座生の振り返りは以下の通りです。
①前回同様「常に備えよ」で色んな場面で役立つので反復練習し身に着けたい
②三角布はその使い方が多く、常に携帯するよう心掛けたい
③見聞きするだけでなく実践したことで、より理解でき対応できると感じた
④実際に遭遇した場合でも冷静に対応できるように練習を繰り返したい
枚方市総合文化芸術センター別館で、第6回講座「救急法I救急救命」を実施しました。講師は、枚方寝屋川消防本部より3名、受講者は19名(講座生と在期生)で行いました。
まず、講師から、「119番通報を受けてから、救急隊が現場に到着するのに、どれくらいかかるでしょうか?」という問いから始まりました。令和5年は平均7分52秒だったそうです。この8分弱の時間で、我々が心肺蘇生とAEDを行う事ができれば、心臓や呼吸が止まった人を救うことになります。「あなたの勇気が大切ないのちを救います」ということを、強調されていました。
救命の4つの連鎖という話がありました。4つとは、「心停止の予防」「早期認識と通報」「一次救命処置(心配蘇生とAED)」「二次救命処置と集中治療」の連鎖のことで、我々は、最初の三つを対処するという考え方です。
実技の講習として、「倒れている人がいたら、反応を確認して応援を呼ぶ。呼吸を確認して胸骨圧迫と人工呼吸を行う。AEDが到着したらすみやかにAEDを作動させる。」ということを学び、ひとりずつ順番に一連の流れを体験しました。
振り返りでは、 「以前に受講した内容から変更されていた部分もあったため、改めて定期的に受講する意味を感じた。」
「5年前救急講習を受けて以来の講習だったので、忘れていた事を思い出せたり、ブラッシュアップできた事は自分の身になったので良かった。」
「AEDを用いての訓練は初でした。今日学んだことを忘れないよう、倒れた人を助けられるように励みたいと思う。」
「このような救命講習を受けた事がなかったので、大変勉強になりました。定期的に受講していきたい。」
「救急法を受講した事によって、実際に人が倒れた時に、少し冷静に対応できると思った。」
「初めて詳しくていねいに習うことができて貴重な体験に感謝します。訓練は大変、大切だと思います。」 などの気づき、感想がありました。
今回の講座は、なるかわ園地で行う予定でしたが、当日はあいにくの雨天のため急遽Web会議に切り替え13時~16時まで開催しました。
最初にアイスブレイクとしてハイキング中の様々な状況を描いた漫画を使って「ハイキングの危険探し」を行いました。
続いて自然の中で様々な活動を行う折に心掛ける点に関して「野外活動の安全管理」資料を用いて講義を行いました。
また休憩をはさんで当協会の安全に係る礎を詳細に記載した「安全管理マニュアル」の説明と内容の読み合わせを行いました。
講座生の中にはZoomの利用は初めての方もおられましたが、時間が経つほどにその取扱いにも慣れ特に大きな支障もなく講座を終えることができました。本講座に関わられた皆様、長時間にわたる座学大変お疲れ様でした。
以下に本講座参加の皆さんの振り返りを掲載しておきます。
①安全に係る内容が多岐にわたること、また同じイベントでも日時が違えば状 況が異なることから下見は重要
②安全の確保にはまずは従来の既成事実を理解し、その上で毎年状況が異なるので現場の下見が大切
③今回のヒヤリハットは事故は起こるものとして考えておく事が改めての心構えだと感じた
④天候や気温などでも現地の状況が変化するので様々な知識を習得し間違いのない対処に心掛けたい
⑤自ら滑落の経験があるので同様の事態に遭遇した折には適切に対処したい、また仲間同士の協力は重要
⑥事故には予測可能と不能の場合があるが、圧倒的に可能の場合が多く意識して事前の安全確保に努めたい
⑦講座生の方々が本講座を受講される一つのメリットは従来イベントで新たな視点で安全に関して発言できること
⑧継続は力なりのごとく、安全に関しても繰り返し体験しあるいは文章確認し体で覚えることが重要
当日の資料: 野外活動の安全管理、ハイキングの危険探し
やはり屋外活動には晴天が一番ですね!今回の講座はそんな晴天のもとくろんど園地で実施しました。
私市駅前でのクスノキの香り、月の輪の滝手前の広場での葉っぱじゃんけんや準備体操、月の輪の滝見学、スイレン池小屋での季節毎の掲示差し替え、私市駅~八つ橋間の自然のビンゴゲームなど何れも様々な自然を伝えることのヒントになることでしょう。
そして昼食後モリアオガエルの卵塊の観察、ビンゴゲームの様々な自然の共有や「葉っぱ一枚の伝えられること」のお話の後、各々講座生が以下のテーマで思いを形にするインタープリテーションを行いました。
①オオバコの興味深い生き方 ②テイカカズラの名の由来と生き方 ③山や森が持つ貴重な保水機能 ④赤い実を作る植物の生き方 ⑤昆虫と植物の大切な共生関係
昼からは気温もさらに上昇し熱中症に気を付けながらの講座でしたが、熱心に課題を熟し予定時刻を30分ほど超過しましたが、総勢10名は無事に私市駅に到着、各自帰路につきました。参加の皆様、大変お疲れ様でした。
なお参加者各位の今回の振り返りは以下の通りです。
①人前で話をするのは難しかった
②聞いた植物の名を覚えるのは難しいが五感で味わったものは覚えている
③ネイチャービンゴや葉っぱじゃんけんは自然と触れ合うのに良いゲームと思った
④自然のことをわかり易く伝えるにはまずよく知る必要があると思った
⑤屋外での研修が楽しく良かった
当日の資料: 葉っぱ一枚の観察から伝えられること、ネイチャービンゴ表
今回の講座はすべて座学のためCANVAS谷町にて行いました。
午前中はアイスブレイクの後、自然の大切さを考えるワークショップです。自然とは何か、子どもにどうせつめいするか?自然は何故大切かをどう説明するか? 普段あたりまえと思っていることを説明するのは中々難しかったようですが、最後には講座生なりのまとめが出てきました。
また午後にはインタープリテーションについて資料を用いて説明し、その後「自然を大切にするために私の伝えたいこと」を各自考え、発表及び講評の時間を採り、次回の自然解説へつなげることとしました。
最後に講座生の皆さんの振り返りを以下にご紹介します。
①「自然とは?大切にするとは?」を改めて考えると難しい、人間が手を加え たものも「自然」とは衝撃的
②自然の多様なとらえ方を見聞きできたことが刺激になった
③皆が自然に興味を持ってくれるための解説の仕方を学ぶことができた
④「自然」という言葉、また「伝える」ということの難しさを感じた
⑤生活上必要なものを自然から受けている、そして人間も自然の一部であるこ とを学んだ
今回の講座は小雨がぱらつくむろいけ園地で実施しました。9時にJR四条畷駅に集合し、車で園地へ向かいました。
午前中は雨の合間をぬって「音いくつ」「森の美術館」などのネイチャーゲームや湿生花園~新池展望台広場間でモチツツジやアカメガシワなどの自然観察を行い、「私のお気に入りの自然」用紙に感じたことを書きました。
午後は各自自然観察の発表と自然観察の見方・考え方について話を聞き、振り返りを行って午後3時に講座を終了しました。
振り返りでは
①普段は見ていて観ていない、草木や鳥に改めて気付き四季の変化を追いかけ
たい
②自然への知識不足を痛感、多少引き出しが増えた。ネイチャーゲームで観察
の奥深さを学べ楽しかった
③ツバキの実が弾けたものがリース材料だと解った。また自然の話を聞くこと
で興味の幅も広がって良かった
④モチツツジの粘々やアカメガシワの赤い幼葉の説明が印象的、五感で観察す
ることの大切さを学んだ
などの感想が寄せられました。
当日の資料: 自然観察について
私市にある大阪公立大学附属植物園で、第一回講座「開講式 仲間を知る/大阪府民の森とパークレンジャー」を実施しました。
午前中は、会議室でスタッフの紹介、開講の挨拶、オリエンテーションを行い、その後、外に出てアイスブレイクを行いました。互いを知り、打ち解ける時間になったと思います。その後、植物園内を散策しながら、自然観察を行い、昼食は、満開の桜の下で食べ、皆さん仲良く春を楽しむことができました。
午後からは、「府民の森誕生の物語り」と「パークレンジャーができた経緯」についての座学を行いました。大阪府民の森の構想が生まれたきっかけ、その思いを学ぶことができ、府民の森の今の役立ちについても理解することができました。また、パークレンジャーの役割は、「人と自然をつなぐ」である事を学びました。
ふり返りでは、
・府民の森の成り立ちやパークレンジャーの目的・思いなどが理解できた。
・植物園は初めてで、見頃の桜や野草など観察出来て心が癒された。
・同じ思いを持つ仲間と出会え、また近場に素敵な園地があって良かった。
・人と自然をつなぐことの大切さや植物のお話が勉強になった。
・今後の講座で何をするのか楽しみだし、理解できるよう努力したい。
など多くの気づきがある有意義な一日となりました。
参考資料:府民の森誕生物語 府民の森パークレンジャー誕生と役割
当日の様子