環境調査の活動は、大阪府民の森を中心にして身近な自然の生き物の動態を調査し、その結果を自然の保全や保護活動に活かせるようにすることを目的にしています。そして活動を通じて自然の大切さを伝えて行きたいと思います。
近年は、アカガエルの産卵調査(くろんど園地)、カタクリの開花・生育状況の調査(くろんど園地)、トレイルカメラを活用した野生動物の夜間活動調査(ちはや園地)を定期的に行っています。
また、森林整備などの活動で園地を訪れた際に、観察した生き物やタカの渡りの調査についても、適宜、掲載しています。
各年度の調査報告は以下のリンクから参照下さい。
7月に入ると、ちはや園地にヒメボタルが現れます。試しに赤外線カメラでねらってみたところ、数回撮影することができました。
ヒメボタルはゲンジボタルと違って、幼虫も成虫も陸地で暮らします(自然の不思議のコーナー No.5)。ヒメボタルはフラッシュが点滅するような特徴のある光り方をします。くろんど園地のゲンジボタルやヘイケボタルと光り方の違いも見比べてみてください。
<撮影データ>
場所:ちはや園地内
期間:2024.07.17 ~2024.07.28
撮影方法:22:00~25:00の間、5分毎に30秒動画をタイムラプス撮影
結果:ヒメボタル 4回
2024.07.18 00:55 気温20℃ 雨のち曇り 月齢11.2
2024.07.23 00:40 気温22℃ 晴 月齢17.2
2024.07.23 22:55 気温22℃ 晴 月齢17.2
2024.07.26 00:45 気温22℃ 晴 月齢19.2
ゲンジボタルの観察 2024/6/8 くろんど園地スイレン池周辺
2019年にちはや園地に赤外線自動撮影カメラを設置してから5年が立ちました。ちはや園地 金剛山夏まつりで動物を紹介する機会があり、これまで撮影された動画をまとめてみました。(リスなど、ちはや園地が撮影された映像も含まれています)
2020.3時点より動物種は増え、コウモリとモグラの仲間を除くと、想定される哺乳類はほぼ記録されています。
観察された動物(哺乳類・鳥類)を、体長と生活空間、及び、食性の関係(図1)で図示すると共に、カメラ設置場所毎の観察種(図2)をまとめました。
<観察方法>
観察期間 :2019.5.12~2024.4.14
設置場所 :図2参照
撮影時間帯:日没頃から日の出頃まで
撮影方法 :赤外線自動撮影カメラ 1台