タラヨウは字が書ける葉として郵便局のシンボルツリーとしてその名が知られています。葉書と言う言葉も、昔、葉に文を書いて出したことから生まれたといわれています。この葉に字がかけるのは、葉にキズをつけることによって葉に含まれるタンニンが酸化酵素により酸化し黒く文字が浮き出てくるのだそうです。
東北や北海道ではノリウツギのことを「サビタ」と呼ぶ。「サビタ」には物悲しい昔話がある。アイヌの若者は美しい娘に恋をした。思いを打ち明けると、乙女は「サビタの花が散る時がきたら…」と返事した。
若者は燃える思いで待ち焦がれた。しかし花は枯れても落ちず残ったままで、その恋は実らなかった。
「サビタ」の装飾花はアジサイ同様に綺麗で目立つが実を結ばず、
冬になってもドライフラワーになって枯れずに残る。それと知らずに待ち続けた若者。何とも悲しい酷な結末である。
( 獅子窟寺にある)
アリドオシは常緑の艶のある小葉を持つ。葉の付け根に鋭いとげがあってアリをもつき通すというのでこの名がついた。
冬には赤い実をつけるが、万両(マンリョウ)、千両(センリョウ)、百両(ヒャクリョウ)、十両(ジュウリョウ=ヤブコウジ)、一両(イチリョウ=アリドオシ)とお金があり通しとして縁起物植物である。アリドオシに似たオオアリドオシもある。
アジサイは梅雨の季節に似合う花です。色々なアジサイは日本のガクアジサイから品種改良されました。花びらのように見えるのは実はガクで、花は小さく中心部にあります。アジサイの色は土壌の性質や花の時期によって変わります。
花や葉、茎にはアルカロイドを含んでいるので口にしてはいけません。
シャシャンボはヒサカキによく似た常緑樹です。
葉だけ見るとヒサカキとそっくりですが、特徴は樹皮がめくれてくるので分かります。
11月ころには実がなり、日本のブルーベリーとも呼ばれていて黒くなると食べられます。
ムラサキシキブは落葉性の低木で花も実も紫色です。
よく似た木にヤブムラサキがありますが、違いはヤブムラサキの葉には毛が生えていて触るとすべすべしています。
ムラサキシキブの葉には毛はなく、ざらざらしています。
カナメモチは扇の要(かなめ)に使われたのでカナメモチの名が付いたと言われますが、実際に扇に使われたことはないようです。
葉は同じ仲間のタラヨウに似ていて、周囲に細かいギザギザがあり、裏側に木切れで字を書いてしばらくすると、文字が浮き出してきます。
サルトリイバラは別名サンキライとも言い、トゲのあるあるつる性の落葉低木で、日当たりの良い林縁で他の植物に絡みついて成長する。
大きな丸い葉は柏餅を包むのに使われたりします。
春には黄色い小花が咲き丸い実が付き秋には赤く熟す。